ワンランドレポート

ワンランド通信

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不定期更新のワンランド通信では、
日々の出来事、出会った人、介護の現場など
ワンランドの考え方を綴っています。

Oneland report
ワンランドで働く皆さんへ <新年を迎えて>

新年、明けましておめでとうございます。
昨年は、スポーツ選手の活躍が光った年ではなかっただろうかと感じる。
新型コロナの社会的環境を、スポーツの世界で活躍する選手に、心をゆだねたのではないだろうか。自粛、自粛と言われながら日常生活に制限がある中で、光るものに一筋の明るい未来を託したような気持だったのだろう。

昨年東北で初めて優勝した、仙台育英高校野球部監督の「高校生の野球選手は密なんです」の言葉が印象的だった。また、メジャーリーガーの大谷翔平選手は、試合中も練習中も、グラウンド内で石ころやごみを拾う姿がクローズアップされている。昨年、引退したスピードスケートオリンピック金メダリストの小平奈緒選手の、自分が優勝できるタイムを出した後に滑る選手のために、ざわついている観客席に向かって、「シーー!」と、静かにしてほしいしぐさができるほど、すべての選手に気遣いができる選手もいる。

東井義雄先生という教育者の住職が居る。兵庫県東光寺住職で、明治生まれの人である。
東井先生が言っている言葉に、「見えないところが、見えるところを支えている。見えないところが本物にならないと、見えるところも本物にならない。」添え書きで、「スポーツの試合一つとっても、試合に出ている選手に限らず、ベンチやスタンドに控える選手までが、勝利を願い、それにふさわしい働きをしているか、即ち、見えないところが本物になっているか、それが結果に表れる」と言っている。

昨年、サッカーワールドカップで、新しい景色を見せてくれた選手に、日本中が沸いたのも、そんな、見えないところで努力しているスポーツ選手の集団が成し得たものなのだろう。

ワンランドも、そんな、「見えないところで、努力している職員」が、報われるような会社にしたいと思っている。

令和5年1月1日 元旦
ワンランド株式会社 代表取締役 橋本善一

vol.011「これから」を、ワンランドで働く人たちと共に

最近読んだ記事で、宇宙物理学者の佐治晴夫さんの言葉に、
【あなたの「これから」が、あなたの「これまで」を決める】とあった。
意味は、過去がどんなに失敗しても、どんなにみすぼらしくとも、
これから素晴らしい未来を切り開いていけば、
失敗した、みすぼらしい過去も光輝いてくる。と言っている。
見事な含蓄のある言葉だと思う。

会社を率いて22年目に入った。今まで多くの失敗を重ねてきた。
ああすればよかったのかも…こうすればよかったのかも…反省することは数えきれないほどある。

会社が苦しいときのことである。
ある時、高校時代の恩師と警察学校教官として活躍している同級生と3人で、酒を酌み交わした。
飲んでいる間に、度重なる経営者としての失敗を語ったのだろう。
帰り際、恩師から「いくら反省しても構わないが、自分の判断したことを悔やんではいけないぞ!反省してもいいが後悔はするな!」と言われた。

一人でホテルに帰り、恩師に励まされたことに感動し、部屋で涙したことを思い出す。

どんな経営者も、順風満帆に会社経営が成り立つことなどないだろう。
多くの失敗の積み重ねから、人を思いやる心や、心温まる励ましが、会社を経営する力、生きる力になるのかもしれない。

令和4年1月、初めてワンランドとして、サ高住の建物事業運営に参入した。
佐治晴夫さんの、言葉にある「これから」を、ワンランドで働く人たちと共に、
新たに見えるであろう、光、輝く景色を、見てみたいと思う。

令和4年1月
ワンランド株式会社 代表取締役 橋本善一

Oneland通信 No.21 2020年08月発行

vol.010ステキな60代

2月から始まった、「コロナ禍」いつまで続くのだろうかと日々思う。
しかし、毎朝、「今日も陽は昇る」必ず終わる。
こんな不安はもうすぐ、無くなるはずだと自分に言い聞かせている。
人類は、歴史をたどってもたくさんの災難を乗り越えてきている。
そんな困難を乗り越えていく知恵を、後世に伝えていかなければならないのだろうと思う。
今は、ただ、自分ができる感染予防を徹底すべきだろう。

私事ではあるが、今年の7月、還暦を迎えた。ただ、実感はない、昔なら定年だ。
しかし、これが「60歳の域…」かと最近感じることがあり、とてもいい感じだと思うことがたくさんある。これも、年を重ねたがゆえに感じることなのかもしれない。80代、90代の方から言わせれば「まだまだ鼻たれ小僧だよ!!」と叱られそうだが、60歳とは、こんなにステキな域なのかと感じている。
考えることが「自然体で素直」になったように思う。俗に言う「苦労したせいか穏やかになり角が取れた」のだろう。老子の言った「上善如水」(上善は水の如し)なのだろう。
来月9月20日学生時代の「還暦祝い同級会」を、母畑温泉八幡屋で開く予定だったが、中止にした。
今のコロナ問題で関東地区在住者からは「迷惑かけるから今回は欠席します」との返事だった。
「再会できる日を楽しみにしています」との事だった。
残念だが、良識ある判断だと思う。
孔子の「論語」に「子曰く、…六十にして耳順う」とある。その意味は、60歳になると他人の意見に反発をせず、素直に耳を傾けられるようにならなければならない」と言ったことらしい。
自分に振り返ってみると、まだまだ、実践すること自体難しいが、努力してみようと思う。
戦国武将の織田信長は、49歳で本能寺の変で亡くなった。
大河ドラマでの「利家とまつ」織田信長演じる俳優反町隆史氏の「で、あるか」は、ドラマの中で有名な口癖らしいが、織田信長は、40代で「耳順う」その域だったのだろうか…イメージとは少し違うように思うが、自分も心がけることが必要だろうと感じている。

令和2年8月吉日
ワンランド株式会社 代表取締役 橋本善一

Oneland通信 No.21 2020年08月発行

vol.009「ONE TEAM」に学ぶこと

昨年を象徴することば「ONE TEAM(ワンチーム)」
2019年アジア地区初主催国日本の、ラグビーワールドカップで活躍した日本代表を支えたことばです。外国出身者が多く、さまざまな言語や文化が集まる選手たちが、まさに「1つ(ONE)」になってつかんだ初のベスト8でした。

このスローガンを掲げた、ジョイミー・ジョセフ監督は、選手全員に日本の歴史や文化を学ばせ、厳しい合宿を通して家族のようなチームを創り上げました。 ラグビー日本チームは、間違いなく、日本の人たちの心をつかんだでしょう。対戦相手のスコットランド戦の、テレビの視聴率は、令和元年最高の53.7%を記録したそうだ。日本中が盛り上がったゲームだったのだろう。

そして、年末、2019年流行語大賞に、「ワンチーム」が選ばれた。

会社も、「One land(ワンランド)」に社名変更し丸4年が経つ。
「一つの事は、望むものを手に入れる最善の方法である」と言う。
当時、ある本の中の記事を見た。

そのころ、会社の業績が著しく減退していて、何か手を打たなければと必死になっていた。「やるべき事を一つに絞る」ようは、「的を絞る」ことに集中した。
そこから、「One(ワン)」を、企業体質にしようと思った。
そして、社名の「One(ワン)」と「land(地域)」が生まれた。
目覚ましい成果は、どれほど「的を絞れるか」によって決まる。と今、感じている。

会社というのは、いろんな人が働くところである。生まれ育った環境も、地域も、年齢も、性格も、性別も、すべて違うのである。本来なら「気が合う」はずがないのである。会社組織も異民族集団なのである。

異民族チームが、あれほどの功績を上げた「ワンチーム」としての考え方。ラグビー日本チームから「学ぶ」ものがあるように思う。

「異民族集団」や「多様性と共存」は、現代社会に問題提起されていることではないだろうか。そんなことを深堀しながら企業経営していきたいと思う。

令和2年1月吉日
ワンランド株式会社 代表取締役 橋本善一

vol.008愛犬と暮らした15年

12月6日午前10時20分わが家の愛犬ブル(シーズー犬の雄)が亡くなった。
ごく自然に老衰で、穏やかに飼い主の家内の腕の中で息を引き取ったようだ。
幸せな最期だったと思う。
1年前から足腰が立たなくなり、おむつ生活になってからは、わが家の生活は変わった。
長い時間留守にできなくなった。
もちろん排尿の世話もあるが、「この犬はいつまで生きられるのだろうか」との心配と、日々、犬の介護に携わりながら、シーズー犬特有の目の持病との闘いだったようだ。
この2ヶ月は、寝たきりになり自分で食べることができず、1日数回に分けて抱きかかられながら食べさせてもらい、ついに、1週間前から食べられなくなった。
それでも水分を何とか与えたくて、スポイトで口に水を運んだらしい。
日々やせ細り、家族としてはとてもかわいそうで辛い日が続いた。

15年前、わが家に彼が来たころは、どこの家庭にでもある子供の思春期の問題や、父親のビジネスに対しての激動の年代により家庭内はめまぐるしく日々変化している時期だった。
そんな中、苦しいときや悲しいときも、彼は「いつものように接してくれた」何ほど励まされたり、いやされたりしたことだろう。
彼は、「家(うち)」が大好きで、散歩も飼い主の家内としか行かない徹底ぶりだった。おかげで私は、彼にすれば飼い主の同居人としか見ていないようで、毎日吠えられた姿が懐かしく思う。

犬と人間が共存していけたのは、色々諸説はあるだろうが、数万年前から人間が狩りをする時の「相棒」だったかららしい。
食料を調達し人間の家族が繁栄する一役を担い、一緒に社会を作ってきたのだろう。
現代で言う「多様性と共存」していったのだと思う。歴史的に有名なのは、聖徳太子や徳川綱吉は大の犬好きだったようだ。

わが家のブルには、看取りに必要な「心のゆとり」まで時間を作ってくれたこともありがたく思う。
私の人生の中で大切な「相棒」だったと思っている。心から感謝している。
「ありがとう!ブル!そちらの世界に私も行ったらまた付き合ってくれ、再会を楽しみにしている」 … 合掌
翌日、郡山市内のペット霊園火葬場にて、家族みんなで見送った。

buru

新しい令和の時代「多様性と共存」を深堀してみようと思う。

令和元年12月吉日
ワンランド株式会社 代表取締役 橋本善一

Oneland通信 No.20 2019年12月発行

vol.007令和の時代に望む

「これからの人生でやり直せると思うからこそ前向きになれるのに、生きて帰れるかわらない状況というのは、ものすごくつらいんです」と言う記事を見た。シリアで40ヵ月拘束されたジャーナリストの安田淳平さん、監禁生活は畳1畳ほどの狭い部屋で物音をたてるなと言われたそうだ。「日本に送るから個人情報を書け」と言われ、奥様に「harochaakan」(はろちゃあかん)(身代金を払ってはダメだ)と暗号を送ったそうだ。マスコミではそんな彼を、「自己責任論」「自業自得」とバッシングした。社会の人もそう思っただろう。

2019年の世界幸福度ランキングが発表され、日本は社会的寛容さ92位である。日本は、寛容さのない、息苦しい国なのである。それぞれの人が好きな事をやっていて、それをあたたかくも見守る社会の方が生きやすいのではないかと思う。

つい先日、恩義のある大変お世話になった人が亡くなった。数年前ある事が原因で疎遠になった。お互いこれからまだ年を重ね、わりあえる時がくるであろう機会がなくなり残念である。自分にももう少し寛容さがあったら、違う態度もあったであろうと思うと悔やまれる。心よりご冥福をお祈りしたい。

これからの令和の時代は、そんな寛容さや共感という情を含めた、質の高い社会を望んでいきたいと思う。

令和元年 6月吉日 代表取締役 橋本善一
oneland通信 No.19 2019年6月発行

vol.006介護離職ゼロを目指す!とは

国が目指す「介護離職ゼロ問題」だが、しっかりした政策が打ち出されなければ、実現できないように感じています。 具体的な考え方を示し続けなければ理解されていかないでしょう。

そもそも、介護離職をした場合、再就職までにかかる期間は、どのくらいと見積もっているのだろう。 統計では1年以上となっています。 介護離職をする年代の人たちが、1年以上も仕事を離れて、運よく再就職先が見つかったとしても、 収入は4割減るとデータ集計されています。

介護離職するなら、まず、1年以上収入が途絶え、再就職できたとして 今の半分の収入になっても生きて行けるだけの自信がなければ、 会社を辞めるべきではないと思っています。
介護は一度始まると、いつ終わりになるか予想できない。
目安となる平均寿命から健康寿命を引いた年数になるが、平均、少なくとも10年になることを想定しておくべきだろう。

資金面での苦肉の策で、介護同居なども検討するようになり、いざ経験すると、 介護離職しなかった場合には想像もできない事に悩まされることも多い。
何が一番の選択になるかは人それぞれではあるが、できることなら、介護離職は安易にすべきではないだろうと思う一人です。

介護保険法も日新月歩。
今年4月から新たな介護保険制度になります。
介護離職しないで済むような社会環境に、少しでも貢献できるような会社でありたいと思います。

平成30年3月吉日 代表取締役 橋本善一

vol.006ワンランドの働き方改革

弊社の経営理念の第一項「私たち働く人が仕事を創造します」の通り、
ワンランドケアは、働く人への多様性を重視しています。
多様な人材を活かすために、さまざまな働く人の違いを尊重し、受け入れて、
その違いを積極的に活かせるよう、社内環境を創り上げています。

全職員142名中、シニア世代(60歳以上)の方が、51名活躍しています。実に35%です。
人生経験豊富な世代の特色を活かしてもらうため、柔軟な考え方の働き方を導入しています。

一つ目に、「1週間に一日だけ」働ける人が数名在籍しています。
二つ目に、「夜の宿直勤務だけ」働ける人が数名在籍しています。
三つ目に、「ダブルワーク」で働いている人が数名在籍しています。

資格者の中でも、看護師が週一日働いていたり、
ケアマネジャーとして、短時間パート勤務だったり、
介護員の週一日勤務など、働く人のライフワークの実現を目指しています。
当然フルタイムで勤務してスキルを上げることにより、高度な業務に挑戦し給与面での好待遇を目指すためのキャリアップ制度や人事評価制度も導入しています。

反面、障害者雇用にも力を入れ、現在3名働いています。
障害を持っていても「その人に合った仕事」を創り上げ、
健常者と共に活躍できる姿から、経営理念の第二項「私たち働く人が生きがいを創造します」が、
生み出されるのではないかと思っております。LGBTの雇用も検討中です。

「自分の仕事を見つけた人が最も幸せである」と言われ、
「新しい自分が見たいから仕事をし、人は仕事をして成長していくもの」とも言われています。
経営理念第三項「私たち働く人が幸せを創造します」。
是非、ワンランドケアで働きながら幸せを見出していただきたいと思います。

人を創る会社でありたいと思っています。

2018.01 代表取締役 橋本善一

vol.005障害者雇用のすばらしさ

今から10年前、中小企業家同友会の「障害者問題全国交流会」が東京で開かれた。
約600名の2日間の交流会の締めくくりに、大会委員長から、「全国から集まった会場の皆さん、障害者問題について学んだ結果を何か、約束(目標)を発表しましょうよ」となった。
すかさず、手を上げ「福島同友会から来た橋本です。弊社で1年以内に障害者雇用を実現します」と、言い切ってしまった。
会場から拍手が湧いた。
そこから、歴史的な活動が始まった。

数ヶ月後、縁あって「A子さん」という25歳の知的障害者の採用を決めた。
話を聞くと中学を卒業してから10年間引きこもっていたそうだ。
本社で室内掃除やパソコンで日報入力などの仕事をした。ある日、「絵」が上手そうなので、「絵はがき」を書かせてみた。
それが、今でも続いている私の対外的な挨拶状の「絵はがき」になっている。現在は介護資格を取り社内の「サービス付き高齢者住宅」で活躍している。

もう一人は、2年前に同じく知的障害者の35歳の「B男君」を紹介された。
初めは、デイサービスで働いてもらい、3ヶ月後、職員とも馴染みながら活躍できるのを見て、本社で採用し、1年半私と同行して働いてきた。
今では、各々の介護事業所に出向いて、洗車や掃除など「自分で作業分担と時間配分」を決めて、一人で一日働くことができるようになった。

A子さん、B男君ともに共通しているのは、与えられた仕事を「一生懸命やる姿」である。いつも、感動させられる。見習うべき事の多さに常々感謝している。
「B男君」は各々の介護事業所から「B男君!また、来てね~~」と職員に温かく見送られている姿に、社長として「いい会社になったな~~」と、彼達のおかげだなと感じている。これが障害者雇用のすばらしさなのだろう。

2017.07 代表取締役 橋本善一

vol.004働く人第一主義を目指して

今年8月の社名変更と共に経営理念も変わった。

今から28年前、脱サラして起業した頃は、バブル景気の絶頂。
当時は、何でも売れた時代で企業や富裕層のみならず、一般人まで巻き込んだ、一大消費ブーム。そこに優良企業が「浮かれてはいけない」と、企業のあるべき姿は「お客様第一主義」や「社会貢献」などの理念が浮上してきたように思う。
それまでも大事なことだったのに、目の前の好景気に浮かれた企業がたくさんあり、企業のあるべき姿が見えなくなったのではなかろうか。

社会貢献、お客様第一主義、自分も大事なこととして今まで28年間経営理念にしてきた。
確かに、目指さなくてはならない一番の目標。それがぶれると企業の方向性を見失うことになる。企業の最終目的地は、地域に必要にされることだと思う。

しかし、最近思う。
巷では「ブラック企業」などと揶揄される企業が多くなってきたのは、なぜだろう。
経営者として、どこを見て、どこに軸足をおいて舵取りをすればいいのだろう…。

たどり着いた「ワンランド株式会社の経営理念」は、
1. 私たち働く人が、仕事を創造します。
1. 私たち働く人が、生きがいを創造します。
1. 私たち働く人が、幸せを創造します。

企業で働く人が、仕事を通じた生きがいを持って幸せ感がなかったら、
社会貢献もお客様第一主義も絵に描いた餅にしかならないだろうと思った。
まずは、会社で働く私たちが、日々「笑顔で幸せ感」がなければならないと思う。

社名由来のOneは「的を絞る」。
経営理念も働く人の心に的を絞って方向性を決めていきたいと思う。

ワンランドは働く人第一主義を目指していきます。

2016.10 代表取締役 橋本善一

vol.003アイランドはワンランドに、社名を変更します

会社の名前を変えることにした。
自分の名前を変えることはできないが、
現代社会では「社名変更」は自然に受け入れられる事でもある。

世の中は時代と共に変わっている。
変化に対応していくためには、独自の路線を築く必要の時もある。
将来というのは、必ずしも過去の延長線上にはない。
現状維持や何もしないこと、伝統を守ることが、リスクになることだってある。

会社経営で、常に考えてきたことに「的を絞る」や「一点集中型」がある。
目指すところに到達するのに最大の効果があり、ここ一点に力を集中すると素晴らしい結果が出ると実感している。「ひとつにこだわる」とやるべきことが見えてくるように思う。

介護事業で厚生労働省が目指しているのは「地域包括ケアシステム」であり、住みなれた地域で、暮らし続けることができる社会である。
タクシー事業も地域から信頼を得られなければ、事業継続はできない。
「地域にこだわる」とやるべきことが見えてくるように思う。

企業の発展の原点は、新しいものを創り出すこと。
常に「想像力」を高め、人生を、雇用を創造する。
「創造」を会社の経営理念として、この一点に絞っていきたいと考えている。

「ひとつの地域を創造する」をメッセージに「ワンランド株式会社」とした。
ワン(One)「ひとつの」、ランド(land)「地域」にこだわった。

会社を率いて17年、社名変更も2度目、また新たな挑戦をした。
定年制度を廃止し、働く社員に生涯雇用を掲げた以上、墓場まで付き合うつもりで、
これからも大切な社員を共に、地域の文化を創造していきたいと思っている。

8月1日から新社名で新たに強い会社を目指す。

2016.06 代表取締役 橋本善一

vol.002若手社員のための社内グループ会発足

今年の8月、二人の女子高校生から会社の総務宛てに礼状が届いた。

アイランド学院では現在二期生9名が受講しており、これから数を重ねながら、
一人でも多くの受講生がアイランドの門をくぐってくれるのを期待している。

新年度に、社内グループ会「アイランドさくら会」を創ることになった。

今、社会では介護職不足で将来が不安視されている。
国の試算では2025年までに240万人必要と言われている。
現在日本の介護職員は140万人だ。あと100万人必要ということになる。
とても追いつかないだろうと感じながら、
アイランド介護も同様に介護職員が足りない状態で、日々現職員で奮闘している。

先日、銀行関係の会合で、ある先輩経営者に励まされた。
「勤労年数の長い社員がきちんと居るのであれば、新入社員の離職率が高いのは諦めるしかない。むしろ、誇りに思っていいのだよ」
「新しい社員が馴染めないのは、きちんとできない窮屈さから辞めていくのだから」
「アイランドさんは良い会社だから社風に馴染めない社員が辞めていくのだよ」と言われた。

若い社員の「将来を語り合う場」を創ってみてはどうかと提案をしたところ、
幸い20代後半の社員に将来取締役候補が居るので、
会長を担ってもらい4月発足を目指すことになった。
各事業所の30代社員が数名幹事を務め、
年に数回の会活動が出来れば何かが見えてくるだろうと思っている。

4月設立会は「コンビニレシート昼食会」を打診した。
これからの社会を担う世代が、自分で何かを考え、
自分から行動できるようなヒントを「アイランドさくら会」で描いてもらいたいと願う。

2015.03 代表取締役 橋本善一

vol.001高校生からのお礼状

今年の8月、二人の女子高校生から会社の総務宛てに礼状が届いた。

アイランド学院では現在二期生9名が受講しており、これから数を重ねながら、
一人でも多くの受講生がアイランドの門をくぐってくれるのを期待している。

自社で介護資格取得ができることで、高校生の新卒採用にも挑戦しようと求人票を出したところ、
学校から会社見学希望者がいると連絡を受け「サービス付き高齢者住宅」の見学会と会社説明を行い、そして礼状が届いたのであります。

その礼状は「会社見学を通して、是非貴社へ入社し、自分も働いてみたいという気持ちが一層強くなりました」「貴社の職員の方一人一人が優しく、温かくてとても良い会社でした」
など、経営者として感動するものでした。

「ソフトランディング」という言葉がありますが、
「ソフトスタート」というのもありだと思っています。

このお二人はアイランドへ就職を希望し、これから総務で面接をして採用内定通知がでるようです。春から働きながらアイランド学院で半年の講習を受け、
日々の仕事は先輩社員の補助につき、資格が取れてからどこかの事業所に配属されることになるでしょう。

「ゆったり」と育ってもらいたいと思います。

2014.09 代表取締役 橋本善一

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